給湯器の“号数”とは?失敗しない選び方と寒冷地での注意点【家族構成別に解説】

「給湯器の号数とは?失敗しない選び方と寒冷地での注意点」という見出しと、壁に設置された給湯器の横に立つ家族のイラストが描かれた情報系グラフィック画像。選び方や注意点を伝える意図が感じられる構成。
目次

はじめに|「号数って何?」という疑問から始まるトラブル

お風呂を沸かしていたら、急にキッチンのお湯がぬるくなった…」「朝、家族が同時にシャワーを使うと、お湯の出が弱い気がする——そんな経験はありませんか?

実はそれ、給湯器の“号数”選びに問題があるかもしれません。

給湯器には「16号」「20号」「24号」などの“号数”という単位がありますが、これは単なるモデル番号ではなく、お湯を供給できる能力を示す重要なスペックです。

特に札幌のような寒冷地では、外気温が低いために給水温度も下がり、給湯器への負荷が本州より大きくなります。
そのため、同じ家族構成でも選ぶべき号数が異なるのです。

この記事では、給湯器の号数とは何か?から始まり、家庭に合った選び方、寒冷地で起きやすい落とし穴、そしてトラブル事例やプロ視点でのアドバイスまで、網羅的にご紹介します。


給湯器の「号数」とは?意味と仕組みをやさしく解説

給湯器から青と赤の配管が洗面台とシャワーへ正しく分岐し、24号の湯量が供給される仕組みをわかりやすく示したイラスト。

まずは、「号数」という言葉の意味を正確に押さえておきましょう。

◆ 号数とは「1分間に出せるお湯の量(リットル)」のこと

給湯器における“号数”とは、水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを示す能力値です。

号数給湯能力(目安)
16号1分間に16Lのお湯が出せる
20号1分間に20Lのお湯が出せる
24号1分間に24Lのお湯が出せる

つまり、「24号」の方が「16号」よりも、より多くのお湯を一度に使えるというわけです。

たとえば——

  • 台所で食器を洗っているときに
  • 洗面所で手を洗い
  • その上でシャワーも使う…

といった「同時使用」が増えるほど、大きな号数が必要になります。

◆ 暖かい地域と寒冷地では“同じ号数”でも体感が違う?

ここで気をつけたいのが、「地域差」です。

給湯器の能力は「水温+25℃」を前提に設定されていますが、札幌の冬では給水温度が5℃以下になることもあります。この場合、お湯を42℃にするには「+37℃」の昇温が必要となり、給湯器にはより多くのガス燃焼・エネルギーが求められます

つまり——

  • 同じ号数でも燃焼時間が長くなり、ガス使用量が増える
  • 「お湯が出るまでの時間」がかかるように感じる
  • 同時使用が重なると、出湯温度の低下や不安定さにつながる可能性も

このため、本州では問題のなかった20号でも、札幌の冬では物足りなく感じることがあるのです。
快適性を重視するなら、寒冷地ではワンランク上の号数を検討するのが安心です。

号数別の目安と選び方|家族構成・使い方でこんなに違う

同じサイズで描かれた3台の給湯器の下に、2人・3人・4人家族がそれぞれ配置されたイラストで、号数による使用シーンの違いが表現されている。

給湯器の「号数」は、家庭によって最適なサイズが異なります。
家族構成や生活スタイルによっては、大きすぎても無駄、小さすぎてもストレスになるため、慎重に選ぶ必要があります。

◆ 一般的な号数別の目安表

号数おすすめの家庭構成使用イメージ
16号1〜2人暮らしキッチンとシャワーを別の時間帯で使用する家庭
20号2〜3人家族多少の同時使用にも対応できるバランス型
24号4人以上の家族シャワー・浴室乾燥機・キッチン同時使用も安心

実際の現場では、「2人家族だから20号で十分と思ったら、冬場はお湯が足りなかった」といった声がよく聞かれます。これはまさに“号数の見誤り”です。

◆ 使用する設備も考慮するのが鉄則

家族の人数だけでなく、設備の構成にも注意しましょう。以下のような設備を使用している場合は、ワンランク上の号数が望ましいです。

  • 浴室乾燥機
  • 自動湯はり(フルオート機能)
  • 2カ所以上の水栓を同時に使うことが多い

たとえば、札幌の冬場に浴室暖房を併用している家庭では、24号でもギリギリというケースがあります。


寒冷地で号数選びに失敗しやすい理由

雪が降る寒冷地の住宅街で、凍えるように腕を抱えて寒そうにしている中年男性の写真。背景には雪に覆われた家と木々がぼんやりと写っている。

札幌などの寒冷地では、給湯器選びで“号数のミス”が本州より起こりやすい傾向にあります。なぜなら——

◆ 理由①:給水温度が極端に低くなる

冬場、札幌では水道水の温度が5℃以下になることがあります。このため、給湯器が設定温度(42〜45℃)までお湯を沸かすためには、より多くのエネルギーを必要とします。

本州なら問題ない20号でも、札幌では「湯量不足」と感じる家庭が続出するのです。

◆ 理由②:配管の凍結・保温ロス

寒冷地では、給湯器から浴室やキッチンへの配管が外壁を通ることが多く、外気に晒される区間が長くなりがちです。

その結果…

  • お湯が届くまでに冷やされてしまう
  • 使用開始時に冷水がしばらく続く
  • 使わない間に配管内で冷却され、再加熱が必要になる

といった「隠れロス」が発生し、体感湯量が減ってしまうのです。

◆ 理由③:「同時使用」時間帯の集中

特に寒冷地では、朝晩の冷え込みが厳しくなるため、家族全員が同じ時間帯に給湯を使いたがる傾向にあります。

「朝のシャワー+キッチンで朝食準備+洗面所で歯磨き」などが重なると、16号〜20号では明らかに能力不足です。


よくあるトラブル実例|号数不足でこんな問題が

実際の施工現場でも、「号数選びの失敗」がトラブルの原因となることが多く見られます。以下に代表的な例をご紹介します。


● ケース1:20号→24号に交換してお風呂のストレスが解消

家族構成:4人(小学生2人のご家庭)

交換前は20号の給湯器を使用。冬場になると「シャワーを使っている途中で急にお湯がぬるくなる」「キッチンとシャワーの同時使用ができない」といった声がありました。

【施工スタッフのコメント】
「これは完全に“給湯能力オーバー”の状態。外気温の影響も考慮し、24号に変更。配管の断熱処理も同時に施したことで、快適性が大幅に改善されました。」


● ケース2:単身者住宅でも24号を導入した理由

家族構成:1人暮らし(札幌市内マンション)

ワンルームのため16号で十分と思われましたが、入居者のライフスタイルが「帰宅後すぐに浴槽にたっぷり湯を張りたい」というもの。結果、24号の方がコスパが良いと判断されました。

【現場メモ】
「水量の安定性とお湯はり時間の短縮が目的でした。少人数でも“使い方”次第で最適号数が変わる好例です。」

号数だけじゃない!機能タイプとの組み合わせも重要

給湯器を選ぶうえで「号数」は重要な基準ですが、それだけで快適なお湯生活が手に入るとは限りません。機能のグレード(オート/フルオート)によって、利便性や保温性能にも大きな差が生まれます。

特に札幌など寒冷地では、お湯を「貯めて使う」シーンが多いため、機能面の選定も失敗しないためのポイントです。


◆ オートとフルオートの違いを理解する

機能タイプ主な機能特徴
オート自動湯はり・追い焚きたし湯は手動が必要
フルオート自動湯はり・追い焚き・自動たし湯湯量・温度を自動調整。高機能&高快適性

✅ 寒冷地では「フルオート」推奨の理由

  • 浴槽のお湯が冷めやすいため、自動保温機能が活躍
  • 「入浴直前に自動たし湯」があると非常に便利
  • 結果的にガス使用の効率が良くなることもある

◆ 機能 × 号数 の組み合わせが重要!

  • 20号×オート機能:最小限の設備。節約志向だが使い勝手はやや落ちる
  • 24号×フルオート機能:4人家族以上+浴室乾燥機つき住宅ではベストバランス
  • 16号×フルオート:1人暮らしでも快適性を重視する場合に適応

また、最近はスマートフォンと連携できる機種も登場しており、外出先から湯はり予約ができるものもあります。機能性を重視するなら、**「号数」+「機能」+「スマート連携」**のトリプル選定も視野に入れてみてください。

よくある質問(FAQ)

給湯器の「号数」について、お客様からよく寄せられる疑問をまとめました。導入前に知っておくことで、失敗を避けることができます。


Q1. 給湯器の号数は後から変更できますか?

A. はい、交換時に変更可能です。ただし条件があります。
給湯器の交換時であれば、現在の号数から変更できます。ただし以下の点を確認する必要があります:

  • ガスの配管容量が対応しているか(特に都市ガスの場合)
  • 水圧が足りているか(古い建物では要注意)
  • スペースや設置条件に制限がないか

現場調査で判断するのが確実です。


Q2. 大きい号数を選べば間違いないですか?

A. 一概にはそう言えません。適切な号数を選ぶことが重要です。
過剰な号数を選ぶと、以下のようなデメリットもあります:

  • 初期費用が高くなる(機器本体価格・工事費)
  • 使用ガス量が増えてランニングコストが上がる可能性
  • 適切な能力に対して効率が落ちることもある

“余裕は持たせるが、無駄に大きくしない”が基本です。


Q3. 寒冷地では24号が基本と考えていいのでしょうか?

A. 戸建て住宅では24号が推奨されるケースが多いですが、集合住宅では16号・20号も一般的です。
札幌のような寒冷地では、外気温・水温の低さ、同時使用、配管距離の長さなどから、戸建て住宅においては24号がバランスの良い選択とされています。

ただし、集合住宅では配管距離が短く、同時使用の負荷も分散されることが多いため、16号や20号が設置されているのが一般的です。

重要なのは「住まいのタイプと使い方」に合った選定をすること。号数は一律で語れるものではなく、建物の構造や生活スタイルに応じて最適解が変わります。


Q4. ガス代に号数は関係ありますか?

A. 基本的には「使った分だけ」なので、号数だけではガス代は変わりません。
ただし、同じ温度まで加熱するのに時間がかかる=燃焼時間が長いと、結果的にガス使用量が増える場合があります。能力に余裕があるほうが、短時間で加熱を終えて効率的な場合も。


Q5. お湯の出が急に悪くなったのは号数が原因?

A. 可能性はありますが、他の要因も考えられます。
号数不足による「同時使用時の湯量不足」はよくある原因です。ただし、

  • 給湯器の経年劣化(寿命10年前後)
  • 凍結・配管トラブル
  • フィルターの目詰まり

などでも似た症状が出ます。まずは専門業者に点検を依頼するのが安全です。

✅業者選びで迷ったら|ルーム・テック・ラキアにご相談ください

給湯器の「号数」選びで後悔しないためには、地域の気候と住まいに精通した業者の判断が不可欠です。

私たちルーム・テック・ラキアは、札幌を拠点に住宅設備工事を専門とするプロ集団として、多くの寒冷地対応工事を手がけてきました。


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※その他の地域についてはご相談ください。


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監修者情報

ルーム・テック・ラキア代表

北海道・札幌近郊の暮らしをよく知る地域密着の設備工事屋。一件一件のお客様に対して、顔が見える誠実な対応と、わかりやすく丁寧な施工を心がけています。
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