【E4・EFエラー徹底解説】コロナのストーブが止まる原因とは?|対処法と注意点もわかりやすく紹介

E4・EFエラーの文字とともに、コロナ製ファンヒーターが停止する原因や対処法をわかりやすく解説する情報が盛り込まれたサムネイル画像。白背景にストーブ本体が写っており、強調された赤と青の文字が印象的。
目次

はじめに:突然の「E4」「EF」表示に戸惑ったら

寒冷地の家庭では、冬のあいだストーブは生活の中心的な存在です。
特に外気温が氷点下を下回るような地域では、暖房機器の不調がそのまま“生命線の危機”にもつながりかねません。

そんな中、突然ストーブの運転が止まり、ディスプレイに「E4」や「EF」といったエラーコードが表示されると、多くの方が焦りや不安を感じることでしょう。

コロナ製の寒冷地用大型ストーブは、信頼性が高く、北海道をはじめとする降雪地域で長年使用されてきた実績があります。
しかし、どんなに高性能なストーブであっても、定期的な清掃や点検がなされていなかったり、過酷な使用環境が続くと、思わぬタイミングでエラーが発生することがあります。

特に「E4」や「EF」というコードは、寒冷地用の大型ストーブやファンヒーターで比較的よく見られるもので、原因によっては自分で対処できる場合もあれば、すぐに専門業者へ点検を依頼した方が良いケースもあります。

本記事では、コロナ製ストーブに限定して、「E4」「EF」エラーが表示される背景や主な原因、それぞれのエラーの意味、対処法、そして寒冷地ならではのリスクや注意点まで、現場経験をもとにくわしく、かつわかりやすく整理してお伝えします。

エラーが出たときに慌てず、安全に対応するための参考情報として、ぜひ最後までご覧ください。


E4エラーとは?|寒冷地用大型ストーブで表示される異常サイン

ストーブの前で困った表情を浮かべている男性のアニメ風イラスト。暖房が動かず悩んでいる様子が描かれている。

E4エラーは、コロナ製の寒冷地用大型ストーブで表示される代表的なエラーコードです。以下の2つの異常を検知した際に表示されます。

(※コロナ:寒冷地用大型ストーブ|エラーサイン一覧)

1. 途中消火(灯油切れなど)

燃焼中に突然火が消えてしまった場合に、E4エラーが表示されます。

  • 主な原因:灯油切れ、燃焼状態の異常、着火不良
  • 対処法:灯油を補充し、再度点火を試みる。ただし繰り返す場合は点検を

2. 過熱防止装置(安全サーモスタット)の作動

吹き出し口やフィルターの詰まりなどにより、異常な加熱が発生した場合、安全装置が作動し、E4エラーが表示されます。

  • 主な原因:フィルターの汚れ、吹き出し口の障害物、埃の蓄積
  • 対処法:フィルター清掃、吹き出し口の点検

✅ 要点整理:E4エラーの原因と対処

原因状態対処法
灯油切れ燃焼中に火が消える灯油を補充し再起動
フィルター詰まり空気の流れが遮断され過熱フィルター清掃
吹き出し口の障害物異常加熱による停止障害物を取り除く
内部部品の劣化エラーが頻発する修理・点検が必要

EFエラーとは?|大型ストーブとファンヒーターで異なる意味を持つ

EFエラーでストーブが動かず困っている様子の男性を描いたアニメ風イラスト。床に座り、頬杖をついて落ち込んでいる姿。隣にはデジタル表示付きの白いストーブが描かれている。

EFエラーは、主に過熱防止装置(安全装置)が作動したことを示すコードで、複数のコロナ製品に表示されます。

● 寒冷地用大型ストーブにおけるEFエラー

  • 吹き出し口やフィルターの詰まりにより、機器内部の温度が異常に上昇した場合に発生
  • フィルターに付着した埃や、吹き出し口をふさいでいる障害物が原因

● ファンヒーターにおけるEFエラー

  • 吸気フィルターの目詰まりや、高温多湿の環境での連続運転などによって発生
  • 内部センサーが異常過熱を検知し、作動停止することで表示される

※ファンヒーターでも同じ「EF」コードが使われますが、構造や対処方法は異なります。

(※コロナ:石油ファンヒーター|エラーサイン一覧)


EFエラー・E4エラーが出やすくなる3つの理由

寒冷地で生活するうえで、石油ストーブは冬場の命綱ともいえる存在です。
しかし、地域の気候や住宅の使い方によっては、ストーブに負荷がかかり、EFエラーやE4エラーといった停止トラブルが発生しやすくなるケースがあります。
ここでは、特に寒冷地においてエラーが発生しやすい3つの典型的な原因を解説します。日頃からの使用環境を見直すヒントとしてご活用ください。

1. 長時間の連続運転による蓄熱

寒冷地では、朝晩だけでなく日中もストーブをつけっぱなしにする家庭が少なくありません。新しい機種であれば内部の冷却や空気循環が適切に行われ、問題なく稼働し続けることが多いですが、年数の経った機種では埃の蓄積ファンの劣化によって放熱が不十分となり、結果的に本体内部に熱がこもってしまいます。

その結果、安全装置が作動し、EF(過熱)やE4(過熱防止)エラーとしてストーブが停止することがあります。特に冬場の帰宅時などに室温を一気に上げようと高出力運転を続けた際に発生しやすい傾向があります。


2. 埃や周囲の物による放熱妨害

ストーブ本体や吸排気口に埃が溜まっている状態では、熱がこもりやすく、EFやE4といったエラーが起きやすくなります。また、ストーブの近くに家具やカーテンを配置していると、吹き出し口からの熱風が遮られ、本体に熱が戻ってしまうことも。とくにストーブの上に洗濯物や加湿器などを置いてしまうのはNGです。

このような状況では、放熱がうまくいかずストーブの安全装置が作動してエラーが発生することがあります。目に見える範囲の埃掃除だけでなく、ストーブの設置スペースに十分な空間を確保することも重要です。


3. 対流ファンの故障

「掃除もした」「周囲に物もない」それでもエラーが出る——そんなときに疑うべきなのが対流ファンの故障です。

ストーブの燃焼が始まると、内部にある対流ファン(温風を循環させるファン)が回り出します。このファンが正常に動作していれば、機器内部の熱は外へ効率的に放出されますが、モーターの劣化や埃による詰まりでファンが回らないと、本体内部に熱がこもり続けます

結果としてEFまたはE4エラーが発生し、ストーブは自動停止します。燃焼直後にファンが回らない、異音がするといった症状があれば、内部部品の故障が疑われるため、早めの点検をおすすめします。

自分でできる初期対応と絶対NGな行動

EFエラーやE4エラーが表示されたとき、多くの方が「とりあえずリセットして様子を見よう」と考えがちです。
しかし、間違った対応をしてしまうと、かえって故障を悪化させたり、安全装置をすり抜けて重大なトラブルに発展する可能性もあります。

まずは、ユーザー自身でできる基本的な確認やメンテナンス方法を正しく理解し、それでも解消しない場合には、速やかに専門業者に相談することが大切です。
以下に、やるべき初期対応と、絶対に避けたいNG行動を整理しておきましょう。

✅ まずやるべき初期対応

  • 灯油の残量チェック
     → 途中消火によるE4エラーの主因。灯油タンクの残量が空に近づいていないか確認を。
  • フィルターや吹出口の掃除
     → 埃の詰まりはEF・E4の代表的な原因。掃除機や柔らかい布で優しく清掃を。
  • 本体周辺の障害物を取り除く
     → カーテン、洗濯物、加湿器など、吹出口や吸気部をふさいでいないか確認。
  • エラー解除ボタンでの再起動(1回まで)
     → 明らかな原因を解消した後に、一度だけリセット。何度も繰り返すのはNG。

❌ やってはいけないNG行動

  • リセットを何度も繰り返して使い続ける
     → 安全装置が働いている状態で無理に運転を継続すると、重大な故障の原因に。
  • 異物でフィルターを突く・こじ開ける
     → 内部部品を破損させたり、埃を奥に押し込むことでさらに悪化するリスクあり。
  • 異臭や異音がしているのにそのまま稼働
     → 基板・モーター・バーナーなどに異常が発生している可能性があり危険。
  • 電源コードや本体を叩く・揺らすなどの強引な対応
     → 一時的にエラーが消えても根本的な解決にはなりません。むしろ事故の元。

ストーブは精密な機械です。無理な対応を避け、必ず原因を確認した上で安全に対処しましょう。


それでも直らないときの判断基準と対処フロー

初期対応を行ったにもかかわらず、EFエラーやE4エラーが何度も表示されるようであれば、それは“自分で直せるレベルを超えている”サインかもしれません。
特に寒冷地での暖房停止は、室温の低下だけでなく水道凍結などにも直結するため、早めに専門業者へ相談することが重要です。

ここでは、「修理を依頼すべきか?交換を検討すべきか?」という判断に迷った際のチェックポイントを表で整理しました。判断の目安として活用してください。

✅ 修理・点検を検討すべきサイン

スクロールできます
症状原因の可能性対処法
同じエラーが繰り返される内部部品の劣化、センサーの不調メーカー点検・修理
異音や異臭がするモーター・基盤・ファンの異常すぐに使用を中止し、点検依頼
運転中に急に停止することが増えた着火不良・燃焼系統のトラブル点検・必要に応じて部品交換
使用開始から10年以上が経過経年劣化、部品供給の終了買い替えを検討

また、10年以上使用しているストーブでは、メーカー側で交換部品がすでに生産終了しているケースも多く見られます。
無理に延命させるよりも、安全性・暖房効率の観点から新品への交換を選んだ方が長期的にはコストメリットが高いこともあります。

「とりあえずもう少し使いたい…」という気持ちは当然ですが、不調が続くストーブは思わぬ事故や不完全燃焼による一酸化炭素中毒などのリスクもはらんでいます。

安全第一の観点から、違和感や不調を感じた段階で一度プロに相談することが最善の判断です。

【現場目線】こんなトラブルも多い

● フィルター清掃不足でEFエラーが頻発

「最近ストーブの効きが悪いな」と思っていたら、数日後にEFエラー。実はフィルター清掃を一度もしたことがなく、取り外してみると真っ黒な埃の塊が。清掃後はエラーが一切出なくなったというケース。

● 灯油切れ後の再始動を何度も繰り返して部品損傷

灯油が切れた状態で何度も電源を入れ直した結果、バーナーの着火系統が損傷し、修理費が高額になった例。途中消火後は一度しっかり灯油補充→1回の再起動にとどめることが重要。

● 吹き出し口の前に家具を配置しEFエラー連発

家具の配置換えをしたことで吹き出し口がふさがれ、1日に3回以上のEFエラー。家具をどかしたらぴたりと収まり、ストーブ内部の異常加熱も改善。


よくある質問(FAQ)

Q1. E4やEFが出たら、すぐに故障と判断すべきですか? → 灯油切れやフィルター詰まりなど、ユーザー側で改善できるケースもあります。ただし再発する場合は要点検です。

Q2. フィルター掃除は自分でやっても大丈夫? → 表面の掃除はOKですが、内部を分解するのはNG。機器を傷めるリスクがあります。

Q3. 修理と交換、どちらを選ぶべき? → 7〜10年使っている場合、交換のほうがコスト・安全面で有利な場合があります。

Q4. 同じエラーでもファンヒーターとは意味が違いますか? → はい。EFなどは同じ表示でも機種により異なる意味を持ちます。今回は大型ストーブに限定して解説しています。

Q5. 他のエラーコードも見たことがあるが、対応は同じ? → 異なります。エラーごとに意味や対処が違うため、必ず型番・説明書を確認してください。


まとめ:ストーブエラーを正しく理解し、安全な暖房環境を守るために

コロナの寒冷地用大型ストーブに表示される「E4」や「EF」といったエラーコードは、ただの不具合ではなく、安全装置が作動しているという重要なサインです。

E4は「途中消火」や「過熱防止装置の作動」、EFは「内部の異常加熱」が主な原因であり、いずれも放置することでさらなる故障や安全上のリスクにつながるおそれがあります。

まずは灯油の残量、フィルターや吹き出し口の状態をチェックし、正しい手順で初期対応を行いましょう。
それでも直らない場合やエラーが再発する場合は、部品の劣化や内部トラブルの可能性もあるため、速やかな点検が必要です。

特に寒冷地では、暖房機器の停止が日常生活に大きな影響を与えるため、症状を軽視せず、早め早めの対応を心がけることが重要です。

ストーブのエラーは機械が教えてくれる異常のサイン。その意味を正しく理解し、安全で快適な冬を過ごせるよう備えていきましょう。

✅エラーに悩んだら、まずは無料相談

札幌市のFF式石油ストーブ交換事例|コロナ製FF-446SからFF-VG42SAへ交換

(※当社施工事例ページより~Before:FF-446S ➡ After:FF-VG42SA

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ルーム・テック・ラキアでは、寒冷地特有のストーブトラブルに対応してきた豊富な実績があります。

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監修者情報

ルーム・テック・ラキア代表

北海道・札幌近郊の暮らしをよく知る地域密着の設備工事屋。一件一件のお客様に対して、顔が見える誠実な対応と、わかりやすく丁寧な施工を心がけています。
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